潜降

投稿日時2007/03/13 23:13コメント(2)トラックバック(0)カテゴリスキル固定リンク編集削除
潜降は - 潜降しないとダイビングが始まらないにもかかわらず - スクーバ・ダイビングのスキルの中で難しいもののひとつです。

潜降の話をする前に「適正ウェイト」についてお話します。

適正ウェイトとは

適正ウェイトとは、ダイビングの装備を身につけたダイバーが、ダイバー自身と装備の浮力を打ち消すだけのウェイトをつけている状態をいいます。ダイバーの体と、ダイバーが装着している(ウェイト以外の)機材の浮力が 4キログラムのとき、4キログラムのウェイトを身に着けることを「適正ウェイト」といいます。4キログラムの浮力に対して、5キログラム以上のウェイトを装着している状態は「オーバー・ウェイト」といいます。

適正ウェイトのダイバーは水面でどういう状態になるでしょうか?

適正ウェイトのダイバーは浮力がゼロのため、浮きも沈みもしません。適正ウェイトのダイバーが、BCD の空気をすべて抜いてフィンキックをしないで静止していると、マスクの位置に水面がきます。つまり、適正ウェイトのダイバーは、普通に呼吸をしているだけでは絶対に沈みません。(BCD の空気はすべて抜いていても、です)。BCD の空気を抜くとストンと水底に向かって落ち始めるなら、それはオーバーウェイトです。

潜降のコツ

適正ウェイトであれば、水面で普通に呼吸をしている限り、絶対に潜行できません。適正ウェイトのダイバーが潜行するには、肺の息を可能な限り吐き出し、その状態を少なくとも7秒から10秒程度は持続させることが必要です。もうこれ以上吐けない、というところまで肺の中の息を搾り出し、そのまましばらくがまんしているとスゥっと体が沈み始めます。このときにフィンで水を蹴らないようにします。フィンキックで上向きの力が加わると、息を吐ききったことによって生じたマイナスの浮力が打ち消されてしまいます。

体が沈み始めても、頭が完全に水面下に沈むまでがまんします。水面で息を吐ききってから7秒から10秒待つと、おそらく頭が水面下 1メートルくらいには沈むでしょう。まだがまんです。一度だけ息を吸い込み、ふたたび息を吐ききれるだけ搾り出し、再び5秒から7秒息を止めます。潜降は、ダイビングで息を止めてもよいたったひとつの例外ですね。

体が完全に沈みきったら、ブリーフィングの内容に従い着底するか体を水平にして泳ぎだします。

潜降が苦手な人は、陸上で上記の手順をやってみてください。息を吐ききり、10秒数え、一度だけ息を吸い、再び息を吐ききり、また5秒数える。結構つらいですよね? ただ、陸上で慣れていると、海で潜行するときにスムーズに行えるようになります。

潜降中は、常に周囲の状況に目を配ってください。着底する場所にウニなど触れると危険な海洋生物はいないか、周囲にぶつかりそうなダイバーはいないかなど、危険をあらかじめ察知するようにしましょう。また、深度変化にともなう圧力変化は深度が浅ければ浅いほど大きいので、耳抜きはひんぱんに行うようにしましょう。息を止めながら耳抜きができるか? そう思う人もいると思いますが、大丈夫。ちゃんとできます。

ヘッドファーストの潜降

フィンキックの力を利用して潜行する方法をヘッドファースト潜降と呼びます。

流れが速い場所でバックロールでエントリーをしなければならないとき、通常の手順どおりに水面へいったん浮上せず、エントリーの勢いを利用して着水と同時に(実際にはフィンが水面下に沈むまで待ってから)フィンキックを開始し、そのまま潜降を行うケースがあります。この手順では、着水後に水面を目指すのではなく、着水した姿勢 - 頭が下で足が上 - のまま、フィンキックを始めます。フィンが水面下に沈んでいないときにフィンキックを始めると、あたり一面に水を蹴り散らかすことになるのでフィンキックを開始するタイミングは慎重に見極めましょう。

ヘッドファーストの潜降は、潜降開始前に周囲の状況を確認する時間が十分にとれないことと、耳に負担をかける傾向がありますので、その必要がない限りなるべくおこなわないようにしましょう。耳抜きが苦手な人は、なるべく通常通りの潜降手順 - 足が下で頭が上 - をとるとよいでしょう。
この記事へのコメント
投稿日時2007/03/22 22:17固定リンク編集削除
お上手ダイバーに書いてあったテクニック。

BCDのエアを抜いた後、一度真上に向かって両足でフィンキックして軽く勢いをつけてから潜行すると最初の1〜2mを楽に潜行することができます。
もちろん息は無理の無い程度に吐ききってくださいね。

さらにもう一押し!!っと思った場合は両腕を広げてバンザイでひと掻き。
思ったよりもサクっと潜行できます。

が、耳抜きが間に合わなくなる場合もあるので気をつけましょう。
この方法で慌てて潜行すると一瞬あっぷあっぷしちゃいます。(経験者)
投稿日時2007/03/23 00:17固定リンク編集削除
>BCDのエアを抜いた後、一度真上に向かって両足でフィンキックして軽く勢いをつけてから
>潜行すると最初の1〜2mを楽に潜行することができます。

 あ、これ、OW講習時にイントラが教えてくれました。以来、私はずっとこれやってます。。。 効果的です!

 ボートダイビングでバックロールのときは、水面に出ずそのまま潜降(潜行?)するの、個人的には大好きです。 なので、カメラは手に持ち、腹に抱える感じでENしてます。
新しいコメントの投稿
新しいコメントは以下のフォームを利用して投稿して下さい。
実名、住所、電話番号、メールアドレスなどの個人情報は、非公開情報欄に記入して下さい。
非公開情報欄に記入した情報は公開されず、メンバーのみが閲覧できます。
コメント本文は公開されますので、個人情報などは記入しないようお願いします。
コメント表示領域の横幅は640ピクセルです。
横幅640ピクセルを超える画像等を貼り付けた場合、表示領域に入りきらない部分は表示されませんのでご注意ください。
ニックネーム [必須入力]

非公開情報

ホームページアドレス

コメント本文 [必須入力]
この記事へのトラックバック